2008年度 大森研究室卒研川柳

 

 

小畑 隼

1.妻出産 僕卒研で 肩身なし

解説:妻が妊娠、出産で小畑家の一大イベントの中僕も卒研真っ最中で、家庭のことが疎かになってしまった。そのため家では白い目でじろじろ見られる毎日でした。

お返し川柳:オバちゃんも 産みの苦しみ 味わった

解説:オバちゃんとは間違っても合衆国大統領オバマ氏のことではありません.そう,小畑(オバタ)のことです.なにはともあれ,2世の出産おめでとう.そして,卒論の出産もおめでとう.とにかく,出産続きはめでたいことです.親の先輩として言っておきます.子供と楽しめる期間は短いものです.散歩に行ったり,公園のブランコに乗ったり,遊園地にいったり,家族で旅行したりできるのは,そんなに長い期間はありません.限られた期間ですが,自分にとっても子供にとっても,沢山いい思い出を作ってください.

 

東 泰晃

1.プレゼンで アズマと呼ばれ 冷静に

解説:卒研発表の際、司会をしてくれたゴッシーに「名前ヒガシだから間違えないでね」とお願いしたにも関わらず、思いっきり「アズマ君」と呼ばれました。それまで緊張していた自分も逆に冷静になり、リラックスした状態で発表できました。

2.パートナー いつも俺より 早く来る

解説:卒業研究の共同作成者の大島は、2人でやると約束した日は必ず自分より早く学校に来て卒論に取り組んでいました・・・彼には本当に助けてもらいました。

お返し川柳:司会者が アズマと言って え?アズマ

解説:詠み人である東の読みは「ヒガシ」とずっと思っていました.ゼミでも,日常でも「ヒガシ」と呼んでいました.そこへ「アズマ」という呼び方が突然出現しました.「え?アズマだったの?」と思ったわけです.しかし,やはり「ヒガシ」でした.私の間違いでなくて良かったと思いました.それにしても,卒論発表は緊張するものです.しかし,怒りは緊張を抑制するようです.私も経験があります.博士論文の公聴会です.定刻前に発表会場の外で待機していました.しかし,なかなか呼びがかかりません.別の公聴会が延びていたのです.段々,緊張が怒りに変化していきました.そして,怒りの気分を抱えたまま,公聴会を無事乗りきりました.「怒りは緊張を抑制する」と思いますが,はて,そんな心理学実験はあるのだろうか?

 
朴 茸彬(パク ヨンビン)
1.「問題だ!」 と言った顧客につい 「だれの?」
解説:仕事で要件定義を行っているが本質の問題を深く考えなかったが、文献輪講の授業と卒業ゼミでテーマ設定の過程で問題の本質を深く考える習慣ができたかなと思う。
2.工学部の 大森研での結実 日本語文法!
解説:要求工学に関心を持ち、大森研究室へ入門。1年間「要求の一般的な定義」についてよい勉強ができた。が、ともに(むしろ)日本語文法力がパワーアップしたことについて。
3.要求文検索中 ついでにブックマーク エロサイト
要求文についての検証、調査のために、〜たい、〜ほしいなどの語彙表現をキーワードで文例をウェブで検索したが、60%はエロサイトか、エロ記事ばっかりで文例として使えなくて苦労していたことがあったことを思い出して。

お返し川柳:「乗」の文字 書き順正解 朴だけか

解説:朴君の国籍,韓国です.それにしては,日本語上手です.卒研では,日本語ウェブページからの要求抽出について基礎的研究しました.研究は,日本人でもなかなか理解困難なモダリティ論や日本語文法論をベースにしました.とっても大変だった思います.ところが,彼については驚くべき事実あります.研究室で,たまたま居た学生数名に「「乗」の書き順,分かる人いる?」と尋ねたところ,日本人学生全員ダメ.朴だけ正解でした.そんな時思いました.言語って,おもしろいなぁーと.朴も日本語ずいぶん勉強になったと思います.(注:この解説,朴の話し言葉風に書いてみたつもりです.「格助詞」がちょっと足りません.)

 

倉澤 裕介

1.あきらめず やるため僕は 引きこもる

解説:雰囲気で引導を渡されていたと感じていて、自分自身でも、今年は卒業できないと考えていました。でも、中途半端で来年に繋がるのは嫌で、やれるだけやってやるという気持ちで12月は引きこもりで作業していました。そして何とか教材を形にすることができ、抄録・本論・発表までやらせて頂けました。最後までやらせて頂いたこと、見捨てられなかったことをとても感謝しています。

お返し川柳:引導を 渡したいのに 逃げられた

解説:お察しの通り,ゼミにも出てこない,プレゼンもあまりしないので,夏休みを過ぎてからはずっと「いつ引導を渡そうか?」と思っていました.12月中旬,教材の最終チェックを行なうゼミで,な・なんと!教材を作ってきたではありませんか.驚きのあまり,中味の細かいチェックまで頭がまわらず「これで引導を渡さないで済む」との思いと,卒研のプロセスに問題があったので「これでいいのか?」という思いが交錯していました.ともあれ,結果がすべてなので,そのまま,皆と一緒に卒論発表まで走ってもらいました.教材は,発表前日まで手直しの連続という始末でしたが,ひとつ感心したことがあります.発表後,スライドに向かっていたので「何をしているんだ?」と尋ねたところ「質問や指摘されたことをまとめておこうかと・・・」ということでした.感心,感心.

 

土江 晋哉

1.九段坂 終わって夜な夜な 神楽坂

解説:二つのまさかがあります。ひとつは、「まさか」の学部長表彰。 もうひとつは、「まさか」の記憶喪失&ぶっ壊れでした。ご迷惑おかけした皆様すみませんでした。また、協力して頂いたみなさま、ありがとうございました。みんな、があって僕がいる。

2.デッドロック 今更何をか いわんをや

解説:もう皆さんわかりましたよね。

3.ミリオネア 掴み損ねて もう二年

解説:修士課程、よろしくお願いします。

お返し川柳:まだ見えぬ デッドロックの 定義とは

解説:100万ドルを目指して,デッドロックの静的解析の研究に1年間頑張りました.学部長表彰も貰いました.感覚的には50%,デッドロックの問題を解いていると思えるのですが,そもそも「デッドロックとは何か」を数理的に定義していません.ただし,感覚的には理解できます.社会人として大学院に進学し,とりあえず島根への強制送還は見送られた模様ですが,これからもデッドロックの静的解析への挑戦は続きます.「デッドロック 今更何をか いわんをや」などと詠っているのはオオボケです.ちゃんと定義をしてくれないと,「分からない」のです.100万ドル欲しいよねぇ.

 

谷 浩一

1.メールでの ディスカッションは 後が大変

解説:今回の卒研では、先生をはじめ、藤本さん・朴さんとメールをつかったディスカッションを行ってきました。 議論の盛り上がっているときは、トラッキングが比較的容易ですが、しばらくしてから、全体を見渡そうとすると、情報がぶちぶちと細切れになっているため、まとめるのが非常に大変でした。「困ったこと」を、今後の「困ること」にしないようにするために何らかの策を検討する必要があると実感した12〜2月でした。

お返し川柳:とりあえず まとめの能力 A認定

解説:谷君は朴君と一緒に日本語ウェブページからの要求抽出について基礎的研究を行いました.私にとっては10数年にわたってモヤモヤとしていたテーマです.たまたま「要求」に関心のある学生がいたので「やってみるか」と思って挑戦しましたが,卒研のテーマにしていなければ,私も多くの時間を費やすることもなかったでしょうし,この一年でなんら進展はなかったと思います.なにせ,世界初の研究をやるわけなので,研究の過程では手のつけどころが沢山ありすぎて,課題もモヤモヤとしたなかで,いろんなものを食い散らかしていったというのが正直な感想です.だから,「後が大変」でした.研究の過程で研究者が食い散らかしたものをまとめるというのは,実は大変な作業です.まとめの能力を見させて貰いましたが,とりあえずA認定を出します.修士課程に進んでも,研究では,まとめがいのある大いなる食い散らかしをして貰いたいものです.

 

及川 歩

1.学習法 授業と違い 解は無く

 解説:卒研テーマは「子供への算数学習法」だったが、そこに明確な答えは無い。気分次第で、提示した方法の良し悪しが分かれる事もあるだろう。

お返し川柳:解はなし されど大事な 指導法

解説: 確かに,明確な答えはないでしょう.しかし,指導法の違いによって子供が理解したりしなかったりという現実もあります.経験から言って,「頭がよい子供」(教えられたことを「疑問」の範疇に入れることなく,とにかく知識として理解でき使える子供)のために指導法を工夫する必要はないと思います.「頭が悪い子供」(実際は頭が悪くて理解できないのではなく,指導法に問題があり,教えられたことに疑問を抱き,教えられたことを素直に理解できない,いわば「納得」を求める子供)に,理解させるような指導法が必要なのだと思います.マイナスの数同士を乗算すると結果はプラスになるということは,そう覚えれば済むことでしょうが,そう覚えることを由としない子供もいるのです.そういう子供たちこそが,今後の日本を支えるにあたって大事であって,決して埋もれさせてはいけないのだと思います.だから,指導法は大事なのです.

 

後藤 隆

1.Flash なにがなんだか 謎だった

解説:初めて、Flashを使用した時に思ったことです。何をどう操作していいのかが、わからず格闘した時の事です。

 2.釣りアニメ キーフレームが 多すぎる

解説;釣りの結び方のアニメーションを製作する上での、キーフレーム数が平均200フレーム以上あったことです。率直に製作が大変でした。

 3.飲み会で ペンフォールド 在庫切れ

解説:かならず飲み会で、赤ワインのペンフォールドがなくなっていたことです。大森研で飲むときは必ず、坐和民では自分たちで赤ワインを売り切れにしていた。

お返し川柳:以外にも 洋酒学の ハカセさま

解説:卒論発表が終わって,なぜか急に大学院の社会人特別選抜入試を受けるというメールを貰い,何をしたいのか?と尋ねたら「狩野の魅力的品質論に異議あり」ということで,「まっ!いいっか.」と思い,入試合否判定を待ちました.見事,土江君ともども合格となり,入試当日3人で祝杯をあげました(谷君にも連絡をしましたが,冷たいご返事で不参加).当日は,日頃は谷先輩に遠慮して「おごり」ができなかった土江君のおごりでした(もっとも,あまり負担をかけすぎるのも悪いので,3軒めでは1枚出しましたけど).2軒目で,外見からでは洋酒バーとは分からないちょっとおしゃれな洋酒バーに行きました(外見は「小屋」です).そこで,後藤君の洋酒に関する知識が一気に爆発.私は酒を飲むのはすきだけど,酒の種類などについて豊富な知識は持っていないので,後藤君の話はチンプンカンプンでした.思いました.「こいつは,洋酒のハカセ様だ」と.その店,(チャージ+グラス1)×3=約1万円だったので,2度と行くことはないでしょうね.

 

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以下,卒業式当日の謝恩会不参加のため,余興としてのお返し川柳はありません.

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藤本 浩成

1.ふと思う 今日は一体 何曜日

解説:ゼミが土曜日に開催される大森研究室。世間が「週末だ!」と浮かれている週末にゼミ。ゼミ後も研究。時には、ゼミ翌日(日曜日)に研究。週末に力を注ぐことが多く、水曜日あたりに息抜きしたくなる(笑)4年間このような生活が続いた結果、曜日感覚が完全になくなってしまった。いいことなのか悪いことなのか・・・

2.知らぬ間に なんちゃってながら ワイン通

解説:大森研究室に所属するまでは、ワインを飲んだことがなかった。毎回のように同席したわけではないが、いつの間にかワインを飲めるようになった。そして最近では、素人ながら、ワインの味の良し悪しが分かるようになったつもり・・・。大森研究室でなければ、ワインを飲めるほど渋い?男にはなれなかっただろう!

 

江口 瑶

1.先生の 叱咤激励 僕奮起
解説:卒業研究に全然着手せず、やる気もなかったのですが、先生のゼミでの叱咤激励によりやる気になり、結果無事に卒研を終了することができたという僕の卒研の流れを書きました。本当にありがとうございました。

 

郷司山 静

1.はじめから 大森研に 行けばよかった

解説:大学4年生でこんなにもさまざまなことを学べるとはできると思っていませんでした。本当にいい人生経験をさせてくださってありがとうございました。もっと早く入っていればもっと学ぶことが多かったかもしれません。

2.難民を 保護してくれた 大森先生

解説:Y研で精神状態がボロボロになり不眠症で死にかけていた私を見捨てずに最後まで面倒を見てくださって本当にありがとうございました。この恩は一生忘れません。

3.あきらめない なにがあっても あきらめん

解説:あきらめないで頑張って本当に良かったです。卒業させてくださってありがとうございました。

4.抄録チェック 郷士山じゃないです 郷司山

解説:抄録チェックというかなり卒論終盤の方で名前が間違えられて実はショックでした…。

5.卒研に 見え隠れしている 大切なこと

解説:振り返ってみると私のやったことは研究とは程遠いものです。しかし、卒研を通して他人との問題意識の共有、知恵の貸し借り、といった問題解決へのプロセスで大切なことを学べました。私が頑張って考えたことを真面目に受け止め聞いてくれ、知恵を貸してくださった先生と研究室のみなさん、本当にありがとうございました。

 

大島 悠揮
1.人として 大切なのは 思いやり
理由:私は研究を2人でやっていく中で、身をもって実感したことがいくつかあります。まず、お互いの研究に対する熱意が同調していないと、うまくいかないという事。どちらか一方がやる気の無い状態になってもいけないし、仮にそういったモチベーションになってしまったとしても、その本人はパートナーが一生懸命やっている姿を見ているのだから、弱音を吐いてはいけない。次に、これは研究をやっていく上だけのことではありませんが、人として最低限の常識を持って取り組む姿勢が重要だと感じました。2人で一緒に研究が出来ない場合でも、お互いが思いやりを持って、埋め合わせをする必要があるはずです。そういった意味でも、パートナーである、東さんには思いやりをもって接して頂きました。これらは、一般的に当たり前のことかもしれませんが、僕にとっては当たり前のことを、もう一度、再確認する必要があったので、とても良い機会になりました。また、個人とは違い、共同研究ならではの難しさもあったと思いますが、お互いの信頼関係、そして、2人とは言えどもチームプレイとして仲間を思いやる気持ちが大切だと感じました。結果、僕達2人の連携が功を奏して、大森先生に良いコンビネーションだったと言って頂けたのかもしれません。時に厳しく、そして時に励ましあえるような、思いやりが必要だと、この研究を通して学ばせて頂きました。大森先生をはじめ、藤本さん、研究室の皆様、そしてパートナーだった東さん、1年間本当にありがとうございました。色々な事に気付かせて頂き、とても刺激になりました。そして、この経験は私自身の大きな財産になりました。将来、私自身も人に良い影響を与えられるように精進していきます。