1998年卒研川柳

 

遠藤 優

1.たった5分 されども長い 質疑応答

解説:卒論発表は自分のペースでできるが,質疑応答は何がくるかわからない.その

5分間はいままでに味わったことがないぐらいの長さである.たった5分がこんなに長いとは.

 

(お返し川柳)1年の 苦行の締めが 質疑応答

解説:ほぼ1年間の卒業研究はまさに学生生活最後の苦行でしょう.でもやっぱり,一番きつい苦行は,最後の締めである質疑応答なのかな...この苦行を乗り越えられる者は,それまでの苦行をちゃんと乗り越えてきた者だけです.遠藤君の発表は,ジェスチャーまじりで良かったし,質疑応答も良い方の部類に入るんじゃない?そんなに気にする必要はありません.

 

2.質疑応答  思い出したら 赤っぱじ

解説:緊張の質疑応答.緊張して何を質問されているか分からなくなり,的外れなことを答えてしまって,今では思い出したくない心情を表している.

遠藤由樹

発表で 前代見聞の 鐘ならす

解説:3年間も卒業研究を続けてきましたが,そのメインである卒研発表で大失敗した出来事です.(2人組の発表で終了5分前の鐘がなったにもかかわらず,まだ1人で話していました.)練習まではよかったのだが...反省してます.この日は忘れ難い1日となったということです.

 

(お返し川柳)二人組み 前がこければ 後こける

解説:前半の発表者が発表時間を食いつぶしたら,後半の発表者はいかんともしがたい....さて,二人が協調して仕事をこなしていくことは結構難しいものです.一方がひっぱりすぎると他方が甘えるし,両方が頼りすぎるとなにも進まないしと...しかし,チームを組めば必ず誰かがリーダーシップをとらないと,チームはまとまりません.今回は,まとめの段階にはいるまでは,両方ともそれぞれの仕事を自律的にこなしました.高度な協調作業は必要なかったから,できたのでしょう.しかし,まとめの段階から発表まで,リーダー不在があだになりました.自律と協調の重要さ,そのためのリーダーシップの必要性がわかったでしょうか...

 

和田 武志

遠からず 近くもなかった 武道館

解説:遠くて近きは男女の仲 に引っかけて,卒業する までは遠い道のりだったがそれを越えてしまうとこんなものだったのかと,難しかったのか易しかったのか,よく分からなかった気持ちを川柳にしてみました.「武道館」 は「卒業式」の代わりの言葉.

 

(お返し川柳)何回と やめてくれりゃと 思ったか

解説:卒業研究に着手して,卒業研究をやれる環境を自分で作ろうとしない珍しい(?)学生.まいったのは,深夜まで働き,日曜日しか卒業研究をできないという状況を知ったとき.そんな甘いもんだったら,例年もっと卒業生の数は多いはず.とても面倒みきれないと思い,退学を勧めてはみたものの,理科大を卒業したいとのことであった.そんななか,それでも卒業研究をし,発表,質疑応答もこなしたのだからりっぱな(?)学生なのかも...

 

高野 竜男

アプレット いくらやっても 動かない

解説:アプレットをつくったがエラーがいっぱいでて直すのに時間がかかって大変だったから.

 

(お返し川柳)JAVAゼミに 毎回でてきて この始末

解説:JAVAゼミをしました.毎回出てきていたのは,院生1名と高野君.ときどき出てきていたのが他2名.ところが,毎回でてきてそれなりに理解してくれているものと思いきや,さにあらんや.他2名の学生はゼミにはあまり出てこなかったけども,それなりのアプレットを作りました.やっぱ,教育が重要なのではなく,課題をこなすために,とことん自分で調べていける能力を持っているかどうかなんですな〜...

 

池田 宗平

1.頑張れど 発表悪けりゃ すべて駄目

解説:プログラム・抄録・卒論ともに全てが締め切りギリギリの日程でやっていた.それに引きずられて発表の準備が間に合わず,練習も殆どできないまま当日へ.案の定,本番の卒研発表は大失敗に終わり,一年間の努力が水の泡であった.どこかでプログラムに見切りをつけて,早めに論文にかかるべきであったと今さらながら深く反省している.卒研を通して自分の甘さを思い知らされた気がする.しかし,同時に自分の中に瀬戸際に立った人間の持つ底力のようなものを感じることができた.これからも困難に恐れずに立ち向う精神は持ち続けていきたいと思う.

 

(お返し川柳) 失敗も 後に活きれば 成功ヨ

解説:失敗をしたときは誰でも落ち込みます.大事なことは,反省し,以後どうすればいいかを考えることでしょう.それが出来ているのだから,8年目の卒業とはいえ,ごりっぱ...それと,卒業研究では火事場の馬鹿力を経験することも大事な要素です.これも自覚しているとなれば,さらにごりっぱ...

 

2.気合い入れ 居残ったなら 雨に濡れ

解説: 要領の悪い自分を悔いつつも,こんな自分もまんざらでもないかと思っている何とも味合い深い一句. 帰り道では無意識に「 だけども 問題は 今日の雨 傘がない♪」と口ずさんでいた.(爆)

 

森 哲洋

1.卒論も 終わってみれば いい気持ち

解説:数ヶ月続いた卒業研究だったが,発表が終わった瞬間,その時点では卒業が決まったわけでもないのに感じたあの解放感は忘れられない.まるで,1日履いたスキーブーツを脱いだ時のようだった.

 

(お返し川柳)最後には 気持ちよくなる 魔薬かな

解説:卒業研究ははやり相当なプレッシャーを与えるようですね.そんななか,課題に挑戦し,目標に到達できれば,その時の喜び,充実感は相当なものでしょう.頑張れば,頑張った分だけ後でいい気持ちを味わうことができる卒業研究は,麻薬ではなく,魔薬といってもいいかも...

 

2.締め切り日 迫るとなぜか 不安定

解説:もともと自分のパソコンはかなりの不安定さで,フリーズ,アプリの強制終了なんて日常茶飯事のような状態でした.更に,なぜか各締め切り日が近くなると,決まって調子を崩すということが続き(ま,そんな気がしてただけかもしれませんが),書きかけの文章も消えて無くなったりもしました.ということで,違うOS使ってみようかなーなどと思う今日この頃なのです.

3.思ったね バックアップは やっておこう

解説:上の川柳(?)に関係していますけれど,卒研の後半ともなるとバックアップが癖になってしまい,違うファイル名でいくつも保存したりしたので,どれが正規の作業ファイルなのかが分からなくなってしまったりしていました.

 

泉水龍見

卒業です 就職活動 再(RE)スタート

解説:川柳にしろ,解説にしろ,書き出すとキリがないので,止めます.まだ,身体が重い.金縛り状況よりは改善されています.

 

(お返し川柳)心身の 疲弊乗り越え がんばった

解説:泉水君は,発表日が近づいてきて不眠症,金縛りという状況になりました.発表用のOHPをチェックすると,「これではな〜...ちゃんと作りなおさなければ...」と思い,そう指示しようとしたのだけども,彼の顔をのぞくとさすがの私にも言えなかった.後日改めて発表させることもできたので,正規の発表日に発表させるべきかどうかも悩みました.でも,まわりの大きな流れにのれば頑張れると思い,発表をするよう指示しました.彼なりに発表準備をしました.ただ,相棒がよくなかった.彼の発表に残された時間は18分中の5分...彼の心身の悪状況に加え,さらに悪い状況が彼を襲ったわけです.それでも頑張ってくれました.感動の物語でした

...なにはともあれ,卒業研究に合格してよかった.彼の相棒もそうだけど,作業量は研究室で一番多かったから...

 

林也 寸夫

1.2年間 長かったけど すぐ過ぎた

解説:卒研の期間中は,長いなあと思っていても,よく言われることですが,振り返ってみると早かったなあ,という意味です.

 

(お返し川柳)2年目で 切れてよかった 万々歳

解説:林君には,1年目であきれてしまった.卒業研究の経過報告を聞いても,具体的な説明はなにもなく,上っ面の情報しかはいってこない.卒論の抄録をメールで送ってきて(これなんぞは,実に非常識),中身はというと単なる箇条書きしかない.2年目もほとんど同じような状態で推移していた.卒論ネタが見えてこない.卒論の抄録は今度はフロッピーでの提出.中身はというと,はやり箇条書き...本当に疲れるやっちゃ.(来年度は私は知らないからなと)とりあえずお別れの挨拶をしたが,今年度のチャンスは残してあげました.抄録が出てきて,論文が出てきて,発表をし,卒研合格となりました.私にとっても万々歳です.だって来年度,彼は研究室にいないのだから...

 

2.2年間 振り返ってみれば 後悔ばかり

解説:この2年間に限らないのですが,振り返ると,ああしておけばよかった,こうしておけばよかった,と後悔することばかりだったなあ,という意味です.

 

新井 淑子

すねかじり かじってかじって すねおれる

解説:短大から理科大に編入して早5年,63才になる元気だった父の体はぼろぼろ,病院に・・・.親孝行は,早くしておくものですねぇ.(:_;)

 

(お返し川柳)かじられた ぶんだけ子どもが いとおしい

解説:このお返し川柳は解説なしでも理解できるでしょう.新井君のお父上は入院中で,病気と闘っておられると聞きました.彼女もお父上の心の支えとして頑張っているそうです.卒業研究は,ここまでやるか,よくぞやったり...というくらい頑張りました.卒業のお祝いを,お父上を含め家族の皆さんと一緒にして下さい.一日もはやくお父さまが元気になられることをお祈りしています.

 

大塚 恭司

1.怒られて また怒られて 怒られて

解説: この1年間ずーーーーっと怒られていた様な気がします.(最後の最後まで)

 

(お返し川柳)卒業の 価値もここまで 下がったか

解説:今年度,本当なら卒業させたくなかった学生が大塚君と,彼の相棒.彼らの卒業研究は,私の研究としてもやってるものだから,論文ネタを心配する必要はなかった.外部から見れば,卒業研究としては問題なさそうに見える.しかし,内輪は知っている.とにかく頭の使い方を知らない学生たちであった.与えられたものを,それで良しとしてしまい,もっと良くしようという姿勢が伺えなかった.それじゃ〜,なぜ卒業できたかって?きっと神様の気まぐれなんでしょう.神様の気まぐれなんだから,きっと卒業研究を通じて得たものもほとんどないのではなかろうか...大塚君は自覚しているぶんだけ,まだましなのかな〜.

 

2.やりました こんなオレでも 卒業です

解説: 大森先生のおかげで,なんとか卒業できました.ありがとうございました.

 

常世邦治:提出なし.

 

総括川柳(大森)

ギリギリス いつになったら 余裕人

解説:昨年度あたりからであるが,指示したデッドラインを学生が守ろうとしなくなっている.今年度は最悪であった.期限ギリギリに抄録や論文の提出をする学生はまだましで,期限を過ぎても提出なしというのは困ったもの...学生は,教員にかける負荷についてもっと考えるべきである.私が設定するデッドラインは,私が余裕をもって仕事をするためのものであるということを,学生はちゃんと理解して欲しい.

この卒研川柳にしても,期限内に全員提出したわけではない.川柳のお返しはやるまいとも考えたが,せっかく提出してくれたのだから,頑張ってお返し川柳を考えました.

はやく余裕をもって仕事ができるようになって下さい.