社会人から2年次編入後の3年間を振り返って(わけあって匿名:私のペンネームは「にこレッツ」=いつでもLet’s にこにこ)

 

私は一度他大学(法学部)を卒業していますので、一般教養がメインの1年次をカットしてもらえる2年次編入学制度で入学しました。昼間は会社勤め、夜間は大学生という2足のわらじを履く生活を3年間過ごしたわけですが、この機会にその3年間を振り返り、思うところを記してみたいと思います。これを読んで下さる皆さんのご参考になれば幸いです。

 

まず私が理科大を志望したのは、一言で言えば、自分の関心分野と仕事上必要なことが両方カリキュラムに組み込まれていたからです。社会に出て数年経ち、いろいろな分野への関心が出てきて「もう一度大学に戻って勉強したい」という気持ちが出てきましたが、仕事を辞めて全ての時間を大学に費やせる状況ではありませんでした。一番の理由は卒業後の就職に不安があったことです。やはり普通の新卒と違うということと、なによりこのご時世、女性は特に就職難ですから。(入学してから知ったのですが、編入学した人でも、在学中に学んだことを武器に就職もしくは転職した人はたくさんいるそうです)

 

自分の学問的な興味を満たしつつ、一方で自分の仕事を理論的(対実務という意味で)にアプローチ出来るようなカリキュラムもある理科大の経営工学科は、私には最適でした。授業や実験の内容が濃くて、学部でこれだけしっかり勉強させる大学は他にあまりないのではないかと思います。特に4年次の卒業研究は私の財産になりました。

 

会社勤めをしながら夜に大学に通うことの一番の難しさは、私は時間のやりくりではないかと思います。理科大は出席に厳しく、かつレポートも多めで、まじめに取り組まないと置いてきぼりにされてしまいます。特に私は入学するまで長いこと数学から遠ざかっていたので、当初苦労しました。でもその辺理科大では「基礎数学」という授業を設けてしっかりケアしてくれるので、文系からの編入学を考えている人でも全く心配する必要はないと思います。

 

理科大の2部は、他の学部学科に比べていろいろな人が在籍しています。現役の学生はもちろん、多種多様な業界で働いている人達がいて、そういった人たちと机を並べることが出来る機会はそうそうないと思います。とても刺激になりますし、いい友人(飲み友達?)もたくさん得ることが出来ました。

 

ちょっと本音を言いますと、やっぱり仕事と大学の両立はしんどいです。でも卒業して「やっぱり理科大に通ってよかったな」と思っています。経営工学科は、各々の学問分野でバリバリの研究者の宝庫です。その先生方に直接教えてもらえるなんて贅沢といえば贅沢なことでもあります。授業中わからないことがあったら質問しにいけば、どの先生も丁寧に教えてくれます。これは学生の特権だと思います。社会人になると「わかりません」じゃ済まされない状況が多々ありますから。これは現役の学生の方々に是非言いたいです。自分達は恵まれた環境にいるわけだから、それを生かさない手はないですよ。もちろん勉強ばかりの大学生活は味気ないですから、遊びにも励んでもらいたいですね。自由に時間を使えるのも今しかないかもしれません。

 

理科大での3年間で一番印象に残っているのは、やはり4年次の卒業研究です。落ちこぼれの私を見捨てずご指導下さった大森先生には感謝しています。先生の指導はとても的確で、学生一人一人の能力を把握した上で、適当な(過不足ない)指導をして下さるという印象があります。来年卒研生になる人、大森研究室はお薦めですよ。大森研は「机上を離れて居酒屋に場所を移してからが大事」という諸先輩方からの教えもありますから、自分から積極的に先生に働きかけるぐらいの気合が歓迎されるでしょう。

 

現在IT(アイティー)と叫ばれていますが、経営工学科は、その社会のニーズに合った内容を持ち合わせている、非常に学際的で面白い分野だと思います。現在在学中の人も、これから入学を考えている人も、卒業時には私と同じ充実感を味わって頂ける事を願っております。