2010年1月,レンタルビデオ店から個人的には絶対に借りてこないと思われる映画2本を,たまたま鑑賞してしまった.子供が借りてきた荻上直子作品の「かもめ食堂」(2006年)と「めがね」(2007年)である.

私は映画評論家ではない.でも,普通にいい映画かどうかの判断はつけられる.これらの映画を鑑賞して,特に以下の2点に感動を覚えた.そして,その感動が私好みの映画から得られるものとは異質であることから,ここに一鑑賞者として,記録に残すこととした.

●これらは,他人に対する「家族愛的な包容」を描いている.単なる「包容」ではない.「家族愛」に限りなく近い「包容」である.「無償の包容」を描いていると言ってもいい.

●これらは,「食べる」という行為と「生きる」という行為の同義性を描いている.普通の映画ではあまり見かけない「食べる」場面がいっぱい登場してくる.「食べる」こと自体が,人間が生きていくための基本的な行為であることを,慎ましやかに描いている.

こんな映画を借りてきた子供の感性にも感激した.