2010年5月,「GOOD WILL HUNTING」(DVD)という映画を見ました.大学の教員として感ずるものがあり,続けて2回見てしまいました.そして,結局3度見ることになりました.

この映画から感じたことは,人の能力を知った上で人を正しく導くことの難しさでした.大学教員必見の映画であると感じました.

本映画のシナリオを借りれば,その難しさは以下のような疑問に集約できます.指導者の立場で読んでください.

1:数学的に特別な才能を持つ人間を,本人の意志とは無関係に(本人が何をやりたいのかを理解しようとせず,また,本人が何をやりたいのかをはっきりさせることなく),彼の才能を開花させることが数学界のためであるという理由で,数学の世界に導くことが正しいのだろうか?

2:数学的に特別な才能を持つ人間であることは認めつつも,「君はいったい何をしたいのか?」と問い続け,当人に自分の進むべき道を考えさせ,選択させることが正しいのだろうか?

本映画は,上記2に対してYESと言っているように思えます.私も2に対してYESです.しかし正解は,指導される学生の判断に委ねられます.

人を導くことの難しさは私が教員になった時から感じていました.私は試行錯誤の末,現在では,上記2にYESです.

本映画を特に大学教員の多くの人たちに見て頂き,本映画を「人を導くことの難しさ」を考える契機として頂ければと思います.

大学は,卒研生や大学院生に指導教員がやらせたい研究をやらせればよいという場所ではないはずです.